吉田俊道さんの『菌ちゃん畑』という方法で、ベランダで簡単に土づくり&野菜を育て始めました

野菜作り

賃貸のベランダでも、化学肥料を使わずに、

プランターで野菜を作る方法を見つけたので、紹介します。

私の野菜作り遍歴

結婚した頃、一軒家を借りて住んでいました。

その家には、庭があって、野菜作りや花を育てる楽しさに目覚めました。

グリーンリーフや、ネギを採れたてで少しずつ使う事ができて、すごく嬉しかったです。

夏には、きゅうりやトマト等も1~2本植えて、毎朝水をあげて、少し草取りをするだけで、

2人暮らしには十分な量を収穫する事ができました。

野菜が育つ楽しみと、新鮮なものを食べられる喜びがあって、すごく楽しかったです。

菌ちゃん畑との出会い

出産をきっかけに、実家の近くのアパートに引っ越しました。

ここでは、プランターでしか野菜を育てる事ができません。

アパートから引っ越すにしても、いいと思った家は、

一軒家でも庭がコンクリートで固められていたりして、がっかりしていました。

それでも野菜を育てようと思って調べていたら、ある日こんな本を見つけました。

『生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』 著者 吉田俊道

何だろうと思って読み進めていると、料理で出た野菜くずを使って土作りをして、

虫に食べられにくい元気な野菜を育てる方法が書いてありました!

本当にこの方法で野菜が育てられるとしたら、

化学肥料も農薬も使わずに、虫のつかない元気な野菜を育てる事ができます。

正に私の理想とする野菜作りでした。

おまけに肥料代もかかりません。

この本には、畑での野菜作りの方法も書いてあるのですが、

どちらかというとプランターでの作り方が詳しく説明してありました。

「これはやってみるしかない!」

2022年の3月から、まずは土作りを始めてみました。

土作り

今、私は土を作っている段階なのですが、1度準備をするととても簡単でした。

たくさん必要なのは、土の中の微生物が野菜くずを分解する時間だけです。

なので、春の始めに準備を始めたら夏野菜を、秋の始めに準備を始めたら冬野菜を育てられるかな。

といったように、のんびりとした気持ちで始めるといいと思います。

『のんびり』と書きましたが吉田さんによると、この方法だと

通常5年かかる有機の土作りが2ヶ月でできるようになっている

『生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』 著者 吉田俊道

そうです!

プランターの準備

1.プランターを準備します。

70×40×30㎝。

私の持っているプランター(下の写真)より大きいサイズです。

2.軽石などを入れたネットをプランターの底に敷く

私は、玉ネギの入っていたネットに、石を入れて敷きました。

3.雑木林、または何年も放置されて草が生え放題の田畑の土表層10㎝をプランターの8分目ほど入れる

その土には、自然のミネラルバランスが整っていて、微生物がたくさんいるそうです。

そして、半永久的に使えるそうです。

土がないときは、市販の培養土を買って、一度花か野菜を育てると、

肥料がなくなって使えるようになります。(化学肥料が入っているので、そのままでは×)

私は、親の畑の隅の方の、木の葉がたくさんたまっている場所の分解された土をもらってきました。

4.波板を買ってきて蓋をする

犬や猫やカラスに野菜くずをとられないように、また、雨が入らないように、

波板などで通気性を保ちながら蓋をします。

(雨が少しでも入らないようにしなければいけません。雨が入って腐る失敗が多いそうです。)

私は、ホームセンターで波板を買って、上からカラのプランターで押さえています。

それをベランダに置いているのですが、これで大雨でも雨が入ることはなかったです。

波板はカットしないとプランターにサイズが合いません。

お店の人に聞いたら、専用のハサミを借りることができました。

家では絶対切れない堅さだったので、ハサミを借りられて良かったです!

それでも結構堅くて、波板の端で手を切りそうになりながら、

なんとかちょうどいい大きさに切ることができました。

野菜くずを入れる

1.料理の時に出た野菜くずを、5㎜幅に切る

調理の途中の、煮込んでいる途中等、まな板を洗う前までにやっておけば楽です。

☆野菜くずは小さくしておくほど分解が早くなる

これは、吉田さんの本に書いてあったのですが、人間が食べるときも一緒で、

よく噛んで飲み込めば、お腹の中で、楽に分解されます。

きっとお腹にもやさしいですよね。

この本を読んでから、

つむぎ
つむぎ

お腹の畑でしっかり栄養になってくれるといいな~。

と思いながら、前よりよく噛んで食べるようになりました。

☆腐っていない生ゴミを使う

腐った牛乳からヨーグルトはできないのと同じです。

2.野菜くずを土の上に置き、シャベルでしっかりと混ぜ合わせる

プランターの底の方からしっかりと混ぜ合わせます。

野菜くずを入れたトータルの量が、プランターの土の3割程度になったら、

そこで野菜くずを入れるのをやめます。

私は、玉ネギはプランターに入れないようにしています。

なんとなくですが、前の家で畑をしていた時に、玉ネギを吊していたら、

Gが来たイメージがあるので(>_<)とても苦手です。

3.入れ終わったプランターは週に1回程度よくまぜる

乾いていたら、少し水を足して適度な湿り気を保ちながら混ぜて熟成させます。

4.3回程度混ぜたら、乾かないようにしっかり蓋をして放置する

3週間くらい経って、野菜くずがほぼ見えなくなったら、しっかり蓋をして放置します。

最後の野菜くず投入から、熟成が完了するまで最短で1ヶ月です。

(季節や天候で変わる)

種まき・苗の植えつけ

1.プランターの土をシートに移して、市販の有機石灰(カキガラ石灰を)混ぜる

入れるカキガラ石灰の量は、片手で一山分です。

2.軽石をネットごと振って、土を落として再度プランターの底に敷き、土をもどす

3.何を植えるかは、通常の園芸の本を参考に決める

4.植え付け後

プランターの上部から盛り上がる程度まで、たっぷり厚く敷き草をします。

雨で土が固まるのを防ぎ、水分が安定し、草は菌によって少しずつ分解されていきます。

(微生物と草の根が土の表面までぎっしりと広がる)

我が家の状況

今は、1つの植木鉢に野菜くずの投入が終わって、1ヶ月くらい経った頃です。(左)

生ゴミの臭いが気になったこともないし、虫がきて困る事もなかったです。

絹さやの筋の部分だけが残っている状態です。

ベランダでしか育てられない我が家ですが、

楽しく簡単に野菜作りができそうな方法を見つける事ができてよかったです!

右側は2つめの野菜くず投入中のプランターです。

1つめの植木鉢も、最初はこの状態だったはずなので、分解は順調なようです。

野菜も育てられて、生ゴミも減らすことができて、とても良いです。

ゴールデンウィークが明けた頃、夜も冷えすぎなくなるので、種や苗を植えていこうと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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